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帝人繊維・製品事業の4~9月期は増収減益 衣料OEM低調が響く

 帝人の繊維・製品事業グループ(国内15社、海外12社)の2017年4~9月期の売上高は前年同期比11%増の1401億円、営業利益は同7%減の27億円。同グループの中核会社である帝人フロンティアの売上高は同4%増の1022億円、営業利益は同20%減の15億円で、増収減益だった。スポーツ・アウトドア機能素材「デルタ」の海外市場向け販売は好調だったものの、ファッション衣料のOEM(相手先ブランドの生産)が依然低調だったという。

 日光信二・帝人グループ常務執行役員 繊維・製品事業グループ長兼帝人フロンティア社長は、「ラグビーのワールドカップや東京オリンピック開催を控え、『デルタ』が得意とするスポーツやアウトドア分野は継続的に伸びると思う。また、戦略素材『ソロテックス』はアパレルブランドの採用が加速している。一方、百貨店向け衣料とウィメンズカジュアルは明るい兆しが見えない」と話した。

 通期の業績は、繊維・製品事業グループの売上高3100億円、営業利益85億円。帝人フロンティアの売上高2300億円、営業利益50億円の増収増益を見込んでいる。

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