伊勢丹新宿本店本館1階=ザ・ステージで 21日まで開催中の「ロエベ(LOEWE)」の“ウィリアム モリス コレクション(William Morris Collection)”のポップアップストアの売り上げが絶好調だ。初日の15日は、予約分を含めると2000万円近くを売り上げ、すでに目標の半分以上を達成したようだ。売れ筋の大きな傾向はまだないというが、アイコンバッグの“ハンモック”が堅調に動いている。
約2年半ぶりに来日中のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=クリエイティブ・ディレクターは16日、視察のために開店前に訪れた。今コレクションの製作のきっかけについて「ウィリアム・モリスはもともと椅子“サセックス・シリーズ”がきっかけで好きになった。なんてモダンなデザインだと思ったんだ。『ロエベ』の過去、現在、未来のクラフトを象徴するものとして提案した」と語った。その椅子は本コレクションで柄でも採用している。また、プリントの解釈については、「ミックスすることで“新しい形のカモフラージュ”を表現した」という。さらにモリスへの思いを「彼は1860年代に本のデザインやインテリアデザインを再定義したデザイナー。そしてそのデザインは今もなおモダンだと思う。今回一番伝えたかったのは、当時“反逆者”的立場だった彼が、1970~80年代前半のロンドン・カムデンタウンのパンクスタイルと出会ったら面白いかなと思ったんだ」と語った。