米「WWD」の人気企画「ファッション通信簿」を、「WWDジャパン」でも掲載開始!ストリートからパーティー、レッドカーペットまで、海外セレブたちのファッションを厳しくチェック。A+、A、A-、B+、B、B-、C+、C、C-、D+、D、D-、そしてFAIL(失格)の13段階評価で格付けし、それぞれのファッションポイントを勝手に辛口ジャッジしちゃいます!第1回は、女優のオリヴィア・パレルモ(Olivia Palermo)、歌手のアッシャー(Usher)、女優のケリー・ワシントン(Kerry Washington)、俳優のティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)、女優のトレイシー・エリス・ロス(Tracee Ellis Ross)の5人が登場。きらびやかなパーティーに登場した彼らの評価はいかに!?
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オリヴィア・パレルモ SOUL BROTHER / WWD / REX / Shutterstock (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
Olivia Palermo at FGI Night Of Stars Modern Voices Gala2017
豪華なのはうなずけるが、上品かと聞かれればそうでもない。パンツにシューズ、クラッチバッグとベルベットづくめで、そこにマルチパターンのブラウス、そしてその背負っている“動物”を合わせたのはやりすぎだ。後ろだけ無駄にボリュームがあり、いつも洗練されたスタイルで登場するオリビアにしては手抜きな印象だ。
アッシャー MATT BARON / REX / Shutterstock (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
Usher at LACMA Art+Film Gala2017
無駄に独創的な黒のネクタイをスーツスタイルに合わせてしまうのはよくある失敗だが、この無駄に独創的なモーニングコートも同様だ。デコラティブなサングラスは女性セレブなら似合いそうだが、そこまで考えが回らなかったのだろう。胸につけたコットンの花は白のシャツとマッチしているが、先駆的すぎてファッションビクティムにしか見えない。黒と白のスリッポンはクールだが、そのスタッズはお願いだからやめてほしい。
ケリー・ワシントン STEFANIE KEENAN (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
Kerry Washington at LACMA Art+Film Gala2017
レッドカーペットではネオンカラーとブラックの組み合わせは珍しい。そのユニークさは褒めたいが、ハロウィンにしては遅すぎたか。ラッフルとストライプを構成している流れるようなレースはエレガントに見せたかったのだろうが、申し訳ないが夜な夜なバーで歌う売れないシンガーにしか見えない。もしかしたらドラマ「ウエストワールド」の娼館のマダム、タンディ・ニュートンの衣装からインスピレーションを得たのかもしれない。タンディがストレートアイロンをかけすぎたからこんな感じだろう。だが、ヘアとメイクに関してはいつも通り完璧だ。
ティモシー・シャラメ MATT BARON / REX / Shutterstock (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
Timothee Chalamet at LACMA Art+Film Gala2017
ファッションスター、ここに誕生。映画「Call Me By Your Name」のスター、ティモシー・シャラメはいとも簡単に全身ベルベットのタキシードを着こなした。長めのレイヤーボブとベルベットのタキシードの組み合わせは普通だったらやりすぎでうざいくらいだが、ティモシーが着ると映画「Interview with the Vampire」のシックなヴァンパイア、レスタトのようだ。もし「Interview with the Vampire」の続編があるなら、ティモシーが適任だろう。ブラックのレースアップシューズは、ロマンチックな一方で少し不気味な雰囲気を醸し出している。
ローラ・ダーン(左)とトレイシー・エリス・ロス NEIL RASMUS / BFA / REX / Shutterstock (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
Tracee Ellis Ross at 8th Annual Veuve Clicquot Polo Classic
「ヴーヴ・クリコ ポロ・クラシック」のテーマにぴったりのグリーンとイエローで勝負してきたトレイシー・エリス・ロス。だが、まさに歩く「ヴーヴ・クリコ」ボトルのようだ。マスタードカラーのハーレムパンツの形から、長さ、色まで、お世辞でも褒めることができない。ビンテージのポルカドットのグリーンのシャツが映える場はもっと他にあったはず。芝の上で開催されるイベントのため、そのタップシューズを鳴らす機会はない。だが、その大きなつばの帽子なら日焼けの心配はないだろう。