ファッション

「ゾフ」の新プロジェクト“Zoff TOKYOクリエイターズ シリーズ”とは?

 インターメスティックが手掛けるアイウエアの「ゾフ(ZOFF)」は来年、新しいプロジェクト“Zoff TOKYOクリエイターズ シリーズ”をスタートする。これは、さまざまなデザイナーやアートディレクターを起用して、これまでにないアイウエアデザインに挑戦する試みだ。陣頭指揮を執るのは、今年インターメスティックのゼネラル・クリエイティブ・ディレクターに就任し、「ゾフ」のリブランディングを推進しているチダコウイチ。彼が同プロジェクトに参加する一人に選んだのが松島紳「カンタータ(CANTATE)」デザイナーだ。松島デザイナーは文化服装学院卒業後、多くのブランドでデザイン、企画、生産などを経験。2015年に「カンタータ」を立ち上げた。

 チダ=ゼネラル・クリエイティブ・ディレクターは、「彼は、素材やパーツなど服作りのベースにこだわる硬派なモノ作りの姿勢を貫いている稀有なデザイナーだ。これまでの『ゾフ』になかったアイウエアデザインが生まれると確信した。彼独自のモノ作りのスタイルは、『ゾフ』のデザインチームがこれまで経験したことのない大きな刺激になっている。きっと新しいポテンシャルを掘り起こしてくれるに違いない」と期待感を示す。

 一方、松島デザイナーは「アイウエアのデザインは初体験。しかし、チダ氏のオファーに迷わず挑戦したいと引き受けた。私は中学時代から眼鏡の愛用者。『ゾフ』のデザインを通して、消費者としてこれまで満足できなかった点をアップデートしたい。それも技術力が高い日本製で挑戦できることに意義を感じている。服作り同様、眼鏡作りもクオリティーにこだわり、妥協を許さない姿勢で臨みたい」と意欲を見せた。

 デザインについて松島デザイナーは、「私は、何事にものめり込み、全てを知りたくなるタイプ。眼鏡の歴史から構造、生産背景など集中的に研究した。そこで考えついたデザインは、セルロイドやサンプラチナなど伝統的な素材を採用した大きめのフォルム。分厚いセルロイド生地を時間と手間をかけて磨き上げ、立体感を出している。7枚の蝶番を使い、掛けた時のフィット感も心地いい。1mmの違いで雰囲気が大きく変わるのが、服と異なる醍醐味で、そのニュアンスはとても興味深い」と話す。

 チダ=ゼネラル・クリエイティブ・ディレクターは、「アイウエアのデザインが細みになっている今のムーブメントとは違う、確固としたスタイルを持つデザインを作り出したい。トレンドを追いかけるだけではファッションではない。こだわり、頑固さ、面白さを持ったインパクトのあるアイウエアデザインを期待している。『ゾフ』は常にイノベーティブで、可能性に満ちたブランドだ。“Zoff TOKYOクリエイターズ シリーズ”は、今後もさまざまな個性と才能によって、新しい風を吹き込み、今までにないクリエイションを発信する」と同プロジェクトに強い思いを持つ。すでに他のクリエイターとも商品作りに奮闘中だ。

問い合わせ先
ゾフ カスタマーサポート
0120-013-883(平日10:00〜18:00)