伊シューズブランド、「アクアズーラ(AQUAZZURA)」は、「イヴァンカ・トランプ(IVANKA TRUMP)」がシューズのデザインを模倣したとして商標権侵害訴訟を起こしていたが、トランプ本人と、「イヴァンカ・トランプ」を擁するマーク フィッシャー フットウェア(MARC FISHER FOOTWEAR)が法廷外での和解に応じたため訴えを取り下げた。和解内容については非公開。
双方の代理人からのコメントは得られなかった。
2016年6月に「アクアズーラ」は同ブランドのシグネチャーデザイン“ワイルド シング(WILD THING)”を「イヴァンカ・トランプ」が精巧に模倣したとして提訴。同社のジャン・マイケル・ビグノー(Jean-Michael Vigneau)最高経営責任者は「広く知られたシグネチャースタイルがコピーされることは許容できない。『イヴァンカ・トランプ』のシューズデザインに何度も異議を唱えてきた」と主張した。
一方で、トランプとマーク フィッシャー フットウェアは「アクアズーラ」の主張や申し立てを否定。トランプの代理人は、同氏に「アクアズーラ」のデザインについて模倣する意図は一切なく、訴訟への出席は同氏にとって重荷であると主張していた。
ニューヨーク州地裁はトランプ側の主張を認めず同氏に証人尋問への出席を命じ、17年初めにはトライアル(審理)へ進むと見られていたが、最終的には和解となった。