丸の内にあるアイウエアのセレクトショップ、デコラトーキョー(DECORA TOKYO)によると、「アイウエアの年間売り上げのピークはクリスマス。年が改まるタイミングで最も身近なファッションアイテムのひとつである眼鏡を新調したいという機運が高まり、年末商戦のムードがそれを後押しする。新生活が始まる3~4月も動きがよく、夏のボーナス時期と重なる初夏はサングラス需要が高まるが、クリスマスはそれを上回る」という。カップルでの来店も増え、おのずとプレゼント需要が増える。
同店の岡部隆之・店長は「デコラトーキョーの来客層は30代が中心で、上は際限がない。男女比は6対4で、男性からの女性へのプレゼントも女性から男性へのプレゼントも多い」という。さらに丸の内という土地柄から、華美なデザインよりコンサバティブな機能性が求められるようで、「フレームが細く軽いモデルが人気だ」という。
12月4~17日は、主に往年のアメリカ3大眼鏡メーカー(「シュロン(SHURON)」「ボシュロム(BAUSCH & LOMB)」「アメリカンオプティカル(AMERICAN OPTICAL)」)の1930~70年代の米国製アイテムを、当時の機械を用いてレストアした「ザ・スペクタクル(THE SPECTACLE)」の展示即売会を行う。通常、デコラトーキョーで同ブランドの扱いは20本程度だが、期間中は150本に増やし、より希少価値の高いアイテムをラインアップする。
「こだわり派の男性客はもちろん、アンティーク好きな女性客にも人気がある」と岡部店長。「当時のアイテムは強度や耐食性を高めるために金を多用しており、また装飾(彫金)も1点ずつ手で行っているため宝飾的価値も高い」と説明した。