米国IT系メディアのレッドヘリング(RED HERRING)が、世界の優れたスタートアップ企業100社を選出する「レッドヘリング・グローバル100(RED HERRING GLOBAL 100以下、RHG)に、ファッションEC関連企業のルビー・グループとIROYAの2社が選ばれた。RHGは、フィンテックやバイオ3Dプリンターなどテクノロジー系のスタートアップを発掘してきたことで知られ、過去には創業間もないフェイスブック、セールスフォースなどが選出されている。
ルビー・グループはラグジュアリー・ブランドに特化したファッションECのフルフィルメント(運営代行)企業で、クライアントには「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」「ディーゼル(DIESEL)」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」などが名を連ねる。桑野克己ルビー・グループ代表取締役会長CEOは「創業以来、年間50〜70%という高成長率と、クライアントにグローバルブランドを抱えていることが評価された」と語る。
一方IROYAは、リアル店舗とECサイトの両方の在庫管理から物流、決済まで、ワンストップで提供するプラットフォーム「モノポス(MONOPOS)」を提供している他、自社でもカラーで多種多様なアイテムをセレクトした「イロザ(IROZA)」を、ECとリアルで展開している。大野敬太IROYA代表取締役CEOは、「グローバルに見ても他にはないビジネスモデルであることが評価された。海外のベンチャーキャピタルや、AI(人工知能)とリテールを組み合わせた事業会社から取り組みの打診などをもらっており、今後は海外展開を加速したい」という。