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メルカリが出品するだけで現金化できる“即時買取”サービスを開始

 フリマアプリ「メルカリ(MERCARI)」を手がけるメルカリが27日、アプリ内に即時買取サービス“メルカリNOW”をローンチした。スマートフォンで出品したい商品を入力・撮影するだけで査定額を表示する機能で、査定額に納得すれば、メルカリ内で利用できる売上金として即時利用、もしくは銀行振込による現金化ができる。査定上限額は2万円。ユーザーが現金化した商品を2週間以内に集荷・配送することで取引が完了する。買取業務などのサービス運営は子会社のソウゾウが行い、買取にはこれまでの「メルカリ」での取引データを用いる。まずは宝飾品にカテゴリーをしぼり、今後拡大を目指す。

 従来のフリマサービスとは異なり、ソウゾウが買取を行う古物商であるため、本人確認などの手続きが必要となる。1日の合計買取金額を1000万円に設定し、上限に達した時点でその日の買取は終了となる。買い取った商品はソウゾウが「メルカリ」で出品・販売を行う。集荷依頼日を過ぎた場合や買い取った商品が偽物だった場合、買取取引のキャンセルもしくは利用制限などの処置をとる。

 石川祐樹メルカリNOW開発責任者は、「売れた商品の半数以上が24時間以内に売れているにもかかわらず、一部から『売れるまで少しでも待つのが面倒』という声もあった。より高く売れる「メルカリ」に対して、早く売れる“メルカリNOW”という位置付け。ユーザーがうまく使い分けてくれることを願う」と話す。

 同様のサービスでは、インターネットビジネスの企画・開発を行うBANKが6月にローンチした質屋アプリ「CASH」がある。「CASH」はローンチ後すぐにアクセス集中を理由にサービスを停止したが、ローンチ初日の流通高が3.5億円を超えた。8月24日にアプリを再開し、10月31日付でDMM.comに70億円で買収されたことからも、同サービスへの期待の高さがうかがえる。

 メルカリは2013年2月に設立。ダウンロード数は日米合計で9000万ダウンロードを超えた。今年はメディアコマースである「メルカリチャンネル」や書籍に特化した「メルカリカウル」、ラグジュアリー商品に特化した「メルカリ メゾンズ」などを次々ローンチしている。

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