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アメアパ創業者が立ち上げた「ロサンゼルス アパレル」 オンライン販売がスタート

 ダウ・チャーニー(Dov Charney)=アメリカンアパレル(AMERICAN APPAREL)創業者兼元最高経営責任者は、2016年に立ち上げた新ブランド「ロサンゼルス アパレル(LOS ANGELES APPAREL)」のビジネスをスタートした。公式ECサイトで販売をスタートし、卸先クライアントとも契約交渉の最中だという。

 チャーニー創業者は23日の米「サンクスギビング(感謝祭)」前に、インスタグラムに「オンラインストアがオープンしたよ。しーっ、誰にも言わないで。みんなのリアクションが知りたいんだ。何も告知してないのにショッピングしている人がいるんだ。信じられないよ」とEC上のユーザーの位置情報の写真とともに投稿し、公式ECサイトで販売を開始したことを明かした。

 公式ECサイトには、24ドル(約2664円)のクルーネックのTシャツ、29ドル(約3219円)のクルーネックのロンT、55ドル(約6105円)のフリースのスエット、28ドル(約3108円)の3種のボディースーツなど、ユニセックスでベーシックなアイテムがそろう。米国内の配送料は100ドル(約1万1000円)以上の購入なら無料で、米国外の配送も200ドル(約2万2000円)以上の購入で無料としている。

 チャーニー創業者のコメントは得られなかったが、以前「オンラインと実店舗の両方で『ロサンゼルス アパレル』の商品を展開したい」と語っていた。また、16年末には「今後10年間で同ブランドの利益を6億ドル(約666億円)にし、時価総額は10億ドル(約1110億円)以上の企業に成長させる」と述べていた。

 こうしたチャーニー創業者の動きは、4月に販売拠点の拡大を目指してディストリビューターのTSCアパレル(TSC APPAREL)と提携開始したことが背景にある。

 チャーニー創業者は1989年にアメリカンアパレルを設立。2003年に初の実店舗をオープンするまではヤフー(YAHOO)が提供していたECプラットフォームに出店していたが、メード・イン・USAのベーシックアイテムで人気に火がつき、米国だけでなく世界中に店舗を構えるまでに成長した。しかし、チャーニー創業者自身のセクハラ騒動などスキャンダルが相次ぎ、解雇されていた。

 その後アメリカン アパレルは、15年10月に初めて日本の民事再生法に当たる米国連邦破産法第11章を申請。16年2月に破産状態から脱却したが、再建に多額のコストがかかり、11月に破産法を再度申請することになった。05年に初上陸した日本市場からも16年12月に撤退した。17年1月にギルダン・アクティブウェア(GILDAN ACTIVEWEAR)が買収し、18年から日本法人のギルダンブランズ・ジャパンが法人向けの卸売を開始する。

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