ファッション

未来のエンタメを生み出すオープンな空間に、エイベックスの新社屋がお披露目

 音楽事業大手のエイベックスが12月1日、青山に地上17階建ての新社屋を全面オープンする。受付やスタジオが入る1〜5階と17階の社員食堂「ザ・キャンティーン(THE CANTEEN)」をトランジットジェネラルオフィスがプロデュース。オフィスが入る6〜16階の内装・設計・施工を岡村製作所が行い、全体のビル建築設計・施工を大林組が担当した。その他、内装デザインにもフロアごとに数多くのクリエイターを起用し、デザイン性と機能性を両立させた社屋が完成した。

 新社屋は変化するエンターテインメント市場に柔軟に対応していくことを目的に、“コミュニケーション・コラボレーションが起きる”“働きがいのある”“エンタテインメント企業ならではの機能を備えている”をテーマに設計。将来的には入室のための顔認証システムを活用して社員の健康管理を行うなど、テクノロジーを取り入れながら、引き続き社屋の進化を目指す。

 新社屋建設について、加藤信介エイベックスグループ執行役員は、「2020年に向けた構造改革を過去1年半で行い、4月から新体制となった。エンターテイメントを取り巻く環境はここ数年大きく変化しており、これに柔軟に対応していかなければいけない。今回実現したかったのは、新しいアイデアが生まれるような“社員数300人くらいの頃の活気あふれるオフィス”。この場所で、自社だけでなく外部を巻き込むオープンイノベーションを起こしたい」と語る。

 新社屋最大の特徴は、新しいコミュニケーションを生むための仕掛けが数多く用意されていることだ。例えば、“アーティストの卵”を見つけやすいように、これまで社外にあったレッスンスタジオを内包。また、社員同士の交流も生まれるよう、組織を越えて全席にフリーアドレスを採用した。17階の社員食堂はトランク ホテル(TRUNK HOTEL)を手がけたジャモアソシエイツ(Jamo associates)が担当。デザインに遊びを持たせつつ、社員と一緒であれば誰でも入室が可能な空間とすることで、ここでも新しい交流・アイデアが生まれる空間を目指したという。

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