ファッション
連載 私のシゴト力

メガネの常識を変え続ける「ジンズ」田中社長が語る「起業が教えてくれたこと」

 かつてアイウエアは、アパレルに比べ在庫回転率が悪いのが当たり前だった。だが今、駅ビルや大型ショッピングセンターに行けば、アパレル店舗以上にひっきりなしに人が出入りしているアイウエアショップがある。「ジンズ(JINS)」だ。ツープライスショップという業態に始まり、今ではフォープライス展開、「エアフレーム(Airframe)」や「JINS PC(現JINS SCREEN)」などのヒット商品を次々と生み出すなど、田中仁ジェイアイエヌ社長はアイウエア業界の常識を次々と打ち破ってきた。第二回目の「私のシゴト力」は、田中社長が登場する。

WWDジャパン(以下、WWD):1988年に起業して、以来経営者として走り続けてきました。当時、思い描いていた社長像との違いはありますか?

田中仁ジェイアイエヌ社長(以下、田中):起業した当時は、当然のようにバラ色の人生を歩んでいけるものだと思っていました。しかし、実際は想像以上に大変で…(笑)。企業が成長するにつれて乗り越えなければならない山が高くなっていきます。細かい課題を挙げればキリがありませんが、創業当時から共に歩んできた仲間が辞めてしまうなど、本当にいろいろなことがありました。けれど、それに比例して良いこともあります。天秤と言いますか、バランスは取れている気はします。

WWD:毎日、どのような生活ですか?

田中:基本的なタイムスケジュールは社員と変わりません。定時(9時半~18時半)の少し前の9時くらいに出社し、大体18時半から19時くらいに退社します。

WWD:趣味は?

田中:趣味が無いのが悩みでしたが、最近は地元である群馬県の支援活動という趣味ができました。群馬県前橋市に財団を設立し、地域の起業家育成の活動や前橋市と共同でビジョン策定のお手伝いをしています。しかし、こちらも仕事同様真剣に取り組んでいるので、趣味というよりは休日に本業かのように忙しくなってしまっています。最近疲れやすいのは、休みなく活動しているからかもしれません(笑)。

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