コンデナスト(CONDE NAST)傘下の「Wマガジン(W MAGAZINE)」は、年間の発行回数を減らして値上げを図る。かつては月刊誌だったが、2017年は計11回に発行回数を減らした。18年は計8回発行する予定で、通算号数も新たに振り直す。
また、同誌はこのタイミングで雑誌の“ラグジュアリー化”を図る。「雑誌を継続するためには現代に合わせて変化する必要がある。また、現代において、雑誌は収集したくなるような美しいものでなければいけない。雑誌を“ラグジュアリー・プロダクト”と呼ぶのであれば、装丁もラグジュアリーに見えなければいけない」とステファノ・トンチ(Stefano Tonchi)編集長は説明した。
この方針に基づいて、価格も7.99ドル(約894円)から9.99ドル(約1118円)に値上げされ、発行時期は月を基準とするのではなく、シーズンやイベントに合わせて決める。加えて、使用する紙の品質を上げ、雑誌が本として扱われるようにするため、これまでは表紙の定番だったパーティー写真などは不採用となる。
2月6日に発売される第1号はファッションとシネマにフォーカスし、「ゴールデン・グローブ賞(Golden Globe Awards)」の内容などが収められる。また、3月に発売される第2号には新装版を収納できる限定ボックスが付くという。
収納ボックスを特典として付ける狙いについて「収集する価値のあるものだとアピールする方法の一つだ。また、これは雑誌以上のものだという意思表示でもある」とトンチ編集長は説明した。