「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、2018-19年秋冬コレクションよりウィメンズとメンズのコレクションを統合する。デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)=アーティスティック・ディレクターは5日、ブランド初の男女合同ショーを3月のパリ・ファッション・ウイークで実施すると明かした。また、メンズのプレコレクションをスタートし、メンズを年2回から4回の発表に拡大。初のメンズ・プレコレクションは18年1月のパリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中にバイヤーやプレス関係者向けに発表する。
「バレンシアガ」は15年のデムナ就任以前は、1シーズンに1回ショールームで発表しており、メンズは17年にブランドの99年の歴史の中で初めてランウエイ形式で発表した。
「バレンシアガ」を擁するケリング(KERING)の「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などの他ブランドはすでに男女合同ショーをミラノとパリのファッション・ウイーク期間中に実施している。また同グループ以外でも、「エトロ(ETRO)」「ディースクエアード(DSQUARED2)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「バーバリー(BURBERRY)」「ケンゾー(KENZO)」「モスキーノ(MOSCHINO)」「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」「トム フォード(TOM FORD)」「セドリック シャルリエ(CEDRIC CHARLIER)」などのブランドが男女合同ショーに移行している。
男女合同ショーにすることのメリットとして、1シーズンに1回のショーで済むためにコストを削減することができる他、ジェンダーレスのトレンドにも適合し、ウィメンズ、メンズで同一のブランドメッセージを発信できることなどが挙げられる。
また、「ヴェトモン(VETEMENTS)」のクリエイティブ・ディレクターも務めるデムナ「バレンシアガ」アーティスティック・ディレクターの負担も減ることが予想される。「ヴェトモン」ではすでに男女合同ショーを年に2回、1月と7月にパリ・オートクチュール・コレクションの期間中に行っていたが、18年春夏コレクションよりランウエイ形式からショールームでの発表形式に変更している。