ファッション

工業都市“川崎”のカルチャーにフォーカスしたノンフィクション連載が書籍と写真集で発売

 
 音楽ライターの磯部涼と写真家の細倉真弓は12月15日、神奈川・川崎のカルチャーやラッパーにフォーカスした書籍「ルポ川崎」(サイゾー)とルポ写真集「KAWASAKI PHOTOGRAPHS」(サイゾー)をそれぞれ出版する。

 カルチャー誌「サイゾー」の連載“川崎”を再編集して写真集と書籍にしたもの。磯部が手掛けた「ルポ川崎」は、川崎で起こった事件やアンダーグラウンドなカルチャーなどをドキュメント。双子のラッパーのT-PablowとYZERRが率いるヒップホップクルー、BAD HOPをはじめ、第1回「高校生RAP選手権」のファイナリストのLIL MAN、君島かれんら、地元ミュージシャンの生々しく刺激的な証言を掲載する。人気ラッパーの他にも川崎を拠点とするアーティストが多数登場する。価格は1600円で、初回限定の特典でアマゾン(AMAZON)ではT-Pablow、YZERRのポストカードが付き、特定の書店ではオオクボリュウによるイラストのステッカーが付く。

 細倉が手掛けた「KAWASAKI PHOTOGRAPHS」は連載に掲載した写真を再編、未発表の写真を追加した。BAD HOP、A-THUG、YOUNG HASTLE、KOWICHI、DJ TY-KOHら人気ラッパーをはじめ川崎のアーティストが多数登場する。巻末には、川崎出身のホラー作家の平山夢明が寄稿。「俺は右腕が夜道に転がっているのを見た」と自身の体験を綴る。価格は3700円。

 磯部涼は1978年生まれの音楽ライター。主にマイナー音楽や社会との関わりについての執筆を行う。著書に「ヒーローはいつだって君をがっかりさせる」(太田出版)、「音楽が終わって、人生が始まる」(アスペクト)、共著に九龍ジョーとの「遊びつかれた朝に」(Pヴァイン)、大田和俊之、吉田雅史との「ラップは何を映しているのか」(毎日新聞出版)などがある。

 細倉真弓は京都生まれの写真家。ユースとセクシュアリティを扱う写真や映像作品を制作する。写真集に「KAZAN」(アートビートパブリッシャーズ)、「Transparency is the new mystery」(MACK)、「クリスタル ラブ スターライト」(TYCOON BOOKS)、「floaters」(waterfall)、「Jubilee」(アートビートパブリッシャーズ)などがある。これまで国内で個展を開催するほか、海外のグループ展やアートフェアにも出展している。

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