リサ・カルソン(Lisa Kulson)「セオリー(THEORY)」ウィメンズ クリエイティブ・ディレクターの退任が明らかになった。退任理由は他のプロジェクトに携わるためだという。
カルソンは米ミシガン州出身。テキサス州ダラスのサザンメソジスト大学でビジネスを、ロサンゼルスのファッション・インスティテュート・オブ・デザイン・アンド・マーチャンダイジングでデザインを学んだ。その後、「フェン ライト マンソン(FENN WRIGHT MANSON)」でキャリアをスタートさせ、プライベートレーベル「ザ リミテッド(THE LIMITED)」「エクスプレス(EXPRESS)」などのデザイン・ディレクターを務めた。1997年に「セオリー」に参加しヘッド・デザイナーまで務めたが、自身のブランドを立ち上げるために、2002年に一度退任している。12年にはコンサルタントとして復帰し、14年から3年間、オリヴィエ・ティスケンス(Olivier Theyskens)の後任としてウィメンズのクリエイティブ・ディレクターを務めてきた。
カルソンのデザインにはしばしば旅やラグジュアリーが表現され、ディテールや技術面に定評があった。
アンドリュー・ローゼン(Andrew Rosen)最高経営責任者(CEO)は「リサの会社に対するコミットメントと市場をけん引した能力に対して、感謝の気持ちと尊敬の念を贈りたい。彼女には真の才能があり、洞察力に優れている。リサと私は何年も一緒に仕事をしてきた。彼女はこれからも『セオリー』ファミリーの一員だ」と述べた。
カルソンは「次に進むことを考えた時に、好調に推移した1年を締めくくるこのタイミングがベストだと思った。アンドリューや『セオリー』を支えてくれた人々に感謝したい。このブランドにはずっと愛着を持ち続けるだろう」と退任の理由とブランドへの思いを語った。
なお、ローゼンCEOによると、同社の経営は「順調だ」という。カルソンの後任はまだ決定していない。