背中に“Girls Don't Cry”と書かれたTシャツやニットを最近、街中やSNSで目にしないだろうか?手掛けるのは大阪出身のアーティストVERDYで、ブランド名はそのまま「ガールズ ドント クライ(GIRLS DON'T CRY)」。「自分の作品を一人でも多くの人に見てもらいたい」と、VERDYはアパレルを媒体に4ブランドを同時進行している。
“泣かないで”のブランド名には、VERDYを支える妻に、いつも笑顔でいてほしいとのメッセージが込められている。「仕事でアメリカ西海岸に行くことは多いが、今年4月に妻と2人で初めてロサンゼルスを訪れることになり、そのためにTシャツを製作した。それが『ガールズ ドント クライ』。道行く人から『それ、どこの?』と声を掛けられ、滞在中にセレクトショップ、ヴァージルノーマル(VIRGIL NORMAL)での取り扱いも決まった」。
今年6月、俳優で歌手のエディソン・チェン(Edison Chen)と共に「エモーショナリー・アンアベイラブル(EMOTIONALLY UNAVAILABLE)」を運営するKBからインスタグラムのダイレクトメッセージが届いた。「KBが来日した際、原宿を歩くカワイイ女の子を見つけ、彼女が振り返るとその背中に“Girls Don't Cry”の文字があったという。それをインスタグラムのストーリーに上げたところ、フォロワーから『それはVERDYのブランドだ』とコメントがあり、僕につながった」。
その後、親交を深め「『(今年)11月に開催されるファッション、スニーカー、音楽のカルチャーコンベンション、「コンプレックスコン(ComplexCon)」で一緒に何かやらないか?』と誘われ、もともと僕も行ってみたいイベントだったので、二つ返事でOKを出した」。こうしてハートが溶けた「エモーショナリー・アンアベイラブル」のロゴの中に“Girls Don't Cry”の文字を入れたTシャツとパーカがブースに並ぶことになった。
コンプレックスコンをきっかけに、ラグジュアリーブランドも扱う欧米の高感度セレクトショップからコラボの打診も来ている。また2018年のゴールデンウイークをめどにジュエリーブランドと組み、初の指輪も発売する。「『シンプルで、いつも着けられるもの』という妻のリクエストに沿ったデザインになる予定。今後も『ガールズ ドント クライ」では、“妻の欲しいもの”を作っていく」という。
12月11日発売の「WWDジャパン」では、現在のスタイルに至った経緯や、自ら発信した最初のブランドである「ウェイステッド ユース(WASTED YOUTH)」、大阪・中津のセレクトショップ、イマジン(IMA:ZINE)と組んだ「ゼパニーズクラブ(ZEPANESE CLUB)」、最新のプロジェクトである「レイジーボーイズ(LAZY BOYS)」についても触れているので、ぜひご覧いただきたい。