「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」は、年2回実施しているショーを休止し、代わりに消費者向けのイベントを年4回行う。アニヤ・ハインドマーチ=デザイナーが「ハプニング」と呼ぶこのイベントの目的は「オフラインとオンラインとを問わず、商品が店頭に並んでいるときにブランドのクリエイティビティーと消費者が深く関わる」ためだという。
「アニヤ・ハインドマーチ」は同イベントに向けてすでに動き始めており、2018年2月のロンドン・ファッション・ウイークでこの新プロジェクトについて紹介し、第1回のイベントは9月のロンドン・ファッション・ウイーク期間中に行われ、18-19年秋冬のコレクションを“SEE NOW, BUY NOW”形式でお披露目する。
ハインドマーチは、「従来のファッションシステムは時代遅れな部分もあり、消費者のために一番になることがしたいと考えていた。消費者向けのイベントに切り替えることについてブランドのチームと、長らく話し合ってきた。業界人向けのショーから消費者向けのイベントに切り替えることによって、さまざまな面でクリエイティビティーを増幅できるし、より多くの消費者にアプローチできる。私にとっては新しいおもちゃのようなもの」と語る。
「アニヤ・ハインドマーチ」のショーは、ダンサーやシンガーなどが登場するブロードウエイ・ミュージカルのようなパフォーマンスで知られているが、イベントも「同じくらいクレイジーでエキサイティング」なもので、商品の発売と同時発表になるという。また、イベントの規模や場所については、「大規模なものもあればこぢんまりとしたものも考えており、場所はロンドンの時もあればロンドン以外で開催することもあるだろう」と説明した。
5月にスタートした“ビルド・ア・バッグ(BUILD A BAG)”コレクション、11月に発売したホームフレグランス“アニヤ・ハインドマーチ スメルズ(ANYA HINDMARCH SMELLS)”も好調で、消費者ベースのビジネスに手応えを感じているという。