フィリピンでECモールなどを運営するハロハロ(HALLO HALLO)は、「東京ガールズコレクション」を運営するW TOKYOと提携し、フィリピン・ケソン市のショッピングモール「バーティスノース(VERTIS NORTH)」に出店する。ショップ名は「東京ガールズコレクション」。“カワイイ”をテーマにアパレルやアクセサリーをそろえる。2018年5月オープン予定で、ハロハロのECモールにも同じ店名で出店する。初年度は売上高4億4000万円を目指し、毎年約7~10%の売り上げ増を見込む。
約1000平方メートルの同店は16区画に分かれ、入り口すぐにはランウエイとステージを設置。日本のアイドル、モデルを誘致したイベントの他、AKB48のフィリピン姉妹グループMNL48や現地のモデルを起用したファッションショーを定期的に行う。ライブ動画ストリーミングプラットフォーム「SHOWROOM」と連動し、イベントのライブ配信やモデルらが自身着用の商品を1日に1時間程度、動画で紹介し、販促につなげるライブコマースも行う。動画で紹介された商品は、ハロハロのECモールで購入が可能だ。
岡田泰成ハロハロ最高経営責任者は「フィリピンは現在、アジア第2位の経済成長率を誇っており、さらに平均年齢が24.2歳と若年層が圧倒的に多い。しかし、服はどちらかと言うと“キレイ”系の服が多く、ECの普及率もまだまだ低い。日本の“カワイイ”服を、ライブコマースを絡めて若年層に提案していきたい」と今回の出店の経緯を説明した。
前田裕二SHOWROOM社長は、「ライブコマースを導入することで、モデルやアイドルが着ている服で『欲しい』と思ったものをすぐ買うことができるようになり、購入までの導線が一気に短くなる。そこから実際にランウエイやイベントが行われている店舗が憧れの場となり、実店舗の価値も上がるはず。ライブコマースと店舗を絡めた今回のモデルをゆくゆくは日本に逆輸入して展開していきたい」と今後の展開を考える。
村上範義W TOKYO社長は「今回の出店は、アジア中で展開するTGCが考えるブランドビジネスの一環。フィリピンに進出したいブランドのプラットフォームになれればと思っている。店舗を基軸にエンターテイメント化し、コンテンツを紹介するハブになっていきたい」とフィリピン出店の意気込みを語った。