宇多田ヒカルがオススメする書籍を集めたコーナー企画、「宇多田書店」が全国の38の書店で順次開催中です。1998年にデビューシングル「Automatic / time will tell」が発表された当時、私は小学2年生で、小学校の給食の時間に「Automatic」のMVがテレビに映し出されていたことを覚えています。それから約20年を経ても、変わらず特別なオーラを放つ宇多田さんの一挙手一投足が気になってしまい、さっそく「宇多田書店」に行ってきました。
訪れたのは、代官山 蔦屋書店の音楽コーナー(代官山 蔦屋書店では12月25日まで「宇多田書店」を開催予定)。宇多田さんが読書通というイメージはぼんやりとあったのですが、実際に本がセレクトされた書棚を前にしてびっくり。平家物語から村上春樹、シェイクスピア(William Shakespeare)からサリンジャー(J.D. Salinger)と古今東西の文学が並びます。
エレファントカシマシの宮本浩次さんをはじめ、本好きのアーティストは少なくないですが、それにしても宇多田さんのセレクトは幅が広い!ベルクソン(Henri-Louis Bergson)の哲学書があるかと思えば、「SLAM DUNK」などの漫画、森山大道やクリムト(Gustav Klimt)のアート関連書、さらには「スノーマン」などの絵本までそろっています。書店員さんが選んだと見紛うばかりの多彩なラインアップ。
「宇多田書店」は、宇多田さん初の歌詞集「宇多田ヒカルの言葉」(エムオン・エンタテインメント、1400円)の発売を記念した企画ですが、宇多田さんが選んだ本と併せて歌詞集を読めば思わぬ発見があるかもしれませんね。
本を読む時間なんてないという人もいるかもしれませんが、書店に掲げられた「宇多田書店」の図書目録だけでも一見の価値ありです。「深い河」「よるくま」「アルジャーノンに花束を」......。宇多田さんのあの曲が聞こえてきませんか?