デザイナーのザック・ポーゼン(Zac Posen)が初のレシピ本“ザックと一緒にクッキング:手抜き料理から手の込んだ料理まで(Cooking With Zac: Recipes From Rustic to Refined)”を発売した。発売を記念し、「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」がプロデュースする書店、ブックマーク(BOOK MARK)ニューヨーク店で7日にサイン会が行われ、来場者はシャンパンとともにポーゼンお手製の焦がしバターのチョコレートチップクッキーを堪能した。
ポーゼンのクリスマスの予定は、「クリスマスとハヌカー(ユダヤ教の祝祭日)を一緒に祝うから、家族のためにローストダックを作るつもり」と明かした。また、恋人のために栗スープ、グルテンフリーのブッシュ・ド・ノエルを作る予定だという。もちろんこれらのレシピは本に掲載されている。
レシピ本では、「バターを熱して、茶色から飴色に変化しヘーゼルナッツの香りがするようになったら、それを冷やします。確かに面倒な作業かもしれない。でもこの世にはクッキーが数え切れないくらいあるけれど、本当に美味しいクッキーは数えるほどしかない。完璧に手作業で作られたスーツのボタンホールのように差がつく」というように、デザイナーとしての経験を活かしてレシピを説明。そんなポーゼンにサイン会で振る舞われたクッキーのレシピを紹介してもらった。
【焦がしバターのチョコレートチップクッキー 24数個分】
■材料
・無塩バター:230g
・中力粉:350g
・ベーキングパウダー:小さじ1
・食塩:小さじ1/2
・ブラウンシュガー:200g
・グラニュー糖:50g
・大きめの卵:2個
・縦に割いたバニラビーンズ(お好みで):1/2房
・バニラエッセンス:小さじ1(バニラビーンズを使用しない場合は小さじ2)
・チョコレートチップ:225g
■作り方
1)内側が明るい色の中鍋にバターを入れ、頻繁にまわしながら中火でゆっくりと溶かす。火をやや弱め、焦げないようにときどきかき混ぜる。バターからナッツの香りがし、栗色に変化するまで5〜8分待つ。火を止め、バターを耐熱性のボウルか計量カップに移し、冷蔵庫で1〜2時間固まるまで冷ます。
2)オーブンを180度で予熱し、クッキングシートを天板に敷いておく。中くらいのボウルに中力粉、ベーキングパウダー、食塩を入れ混ぜておく。大きめのボウルにバターを入れ、ブラウンシュガーとグラニュー糖を加え、ふわふわのクリーム状になるまで木のスプーンで混ぜる。
3)卵を1つずつ割り入れて、ボウルの底や側面についた生地をこすり落としながらゴムベラを使って混ぜる。バニラビーンズを使用する場合は、ナイフの先端でバニラの種をすくい、砂糖の入った容器に入れて混ぜ、大きめのボウルに入れる。
4)大きめのボウルに先ほど混ぜた中力粉を加え、乾燥した部分がなくなるまで混ぜたら、3分の2の分量のチョコレートチップを加えて混ぜ合わせる。
5)手で生地をゴルフボールの大きさに分ける。準備しておいた天板にボールを12個置き、残りのチョコレートチップを上からボールに押し込み、少しだけ平たくする(この状態で、クッキーは冷蔵庫で最大3日間保存できる。冷蔵庫で寝かせるとより風味が豊かに、しっかりした食感になる)。クッキーの端がきつね色になるまで、オーブンで約12分焼く(クッキーの中心が少し柔らかい感じであれば、天板の上で少し放置するとしっかり火が通る)。
6)5分間冷やしてから、クッキーをワイヤーラックに移して完全に冷ます。生地が残っていれば同じことを繰り返す。温かいうちに召し上がれ。