名古屋の百貨店「丸栄」が2018年6月に閉店すると14日に主要各紙が報じた。親会社の興和は丸栄が営業するビルの建て替えを進める。名古屋の繁華街である栄の一等地にあることから、商業施設を中心とした建物に再開発されるとみられる。
丸栄は1615年に創業した呉服屋「十一屋呉服店」にルーツを持つ老舗百貨店。名古屋では松坂屋、三越、名鉄百貨店と並ぶ「4M」と呼ばれてきたが、その一角が消えることになる。
2010年には興和が子会社化し再建を図ってきたが、苦戦を続けており、17年2月期は売上高が前期比10.5%減の186億円、営業損失は4億8500万円(前期は2億7800万円の赤字)、経常損失は6億2600万円(前期は4億2600万円の赤字)、純損失は8億9500万円(前期は5億6400万円の赤字)だった。