ビジネス

伊藤忠がネットを駆使した高級オーダースーツ事業

 伊藤忠商事は子会社のスキャバルジャパンで、ネットを駆使した高級スーツ事業をスタートする。高級スーツ地ブランドの「スキャバル(SCABAL)」の卸先である東京や大阪、名古屋など全国5都市の有力テーラーと提携。テーラーで採寸し、ネットで注文できる体制を整えた。ECサイトは18日にオープン。ネット上では500種類以上の「スキャバル」の服地をそろえ、デザインなども選べる。価格帯は10万円から、ラグジュアリーでは80万円程度になるという。3年後には小売りベースで15億円規模を目指す。

 「スキャバル」はベルギーの高級服地ブランドで、全国の有力なテーラーを中心に300店舗の卸先を持つ。こうした卸先のテーラーの技術を活かし採寸し、ネット上で膨大な生地から選択するもので、2着目以降は採寸データを基に手軽にネットで注文できる利便性を打ち出す考え。伊藤忠によると、縫製面でも全国の最高クラスの縫製工場と提携するという。

 オーダースーツは、コナカが「ディファレンス(DIFFERENCE)」、オンワードグループが「カシヤマ・ザ・スマートテーラー(KASHIYAMA THE SMART TAILOR)」、スタートアップ企業のライフスタイルデザインが「ラファブリック(LA FABRIC)」を展開。大手量販やアパレル、スタートアップまでがそろって参入し、いずれも好調を続けている。伊藤忠は、これまで培ってきた国内のテーラーとの取り引きをベースに、高級スーツ分野を開拓する。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。