ファッション

運命の出会いから始まったジュエリー「イオッセリアーニ」

 アッシュ・ぺー・フランス(H.P. FRANCE)が輸入販売しているイタリア発ジュエリー「イオッセリアーニ(IOSSELLIANI)」は今年、ブランド設立20週年を迎えた。来日したデザイナーデュオのロベルタ・パオルッチ(Roberta Paolucci)とパオロ・ジャコメッリ(Paolo Giacomelli)に、20周年を迎えた感想やクリエイションについて話を聞いた。

WWDジャパン(以下、WWD):20周年を迎えた感想は?

パオロ・ジャコメッリ(以下、パオロ):誇らしい気持ちでいっぱいだよ。20歳年を重ねたわけだからデザイナーとして成熟したと思う。魂を込めたモノ作りをしているつもりだけど、以前よりも自身を深く表現できるようになった。

WWD:ブランドを始めようと思ったきっかけは?

パオロ:学校を卒業して以来、ジュエリー業界にいるよ。店頭で販売したこともあるし、ある意味、趣味が本業になったって感じかな。ジュエリーというと女性のイメージが強いけど、実際アトリエで働くのは男性がほとんどだよ。

WWD:「イオッセリアーニ」というブランド名はどこから?

パオロ:4代以上さかのぼった先祖がロシア出身で、イオッセリアーニという名字だったんだ。だから、今でも、たまにロシア人に間違われることがあるよ。

WWD:ブランドのフィロソフィーは?それをどのように表現しているか?

パオロ:ローマン・バロックのようなクラシックなイタリアン・ジュエリーがベースで、私たちの個人的な思い出を反映している。それは、パンクやニューウェーブといった音楽だったり、インドやアジアへの旅行だったりする。

ロベルタ・パオルッチ(以下、ロベルタ):私たちは男女のペアだから、男性と女性のアイデンティティーがミックスされている点。人間のアイデンティティーの本質や魂を対照的な素材のミックスなどで表現しているわ。

WWD:「イオッセリアーニ」が他のジュエリーブランドと違う点は?

パオロ:ファッションジュエリーもファインジュエリーと同様の技術や素材を用いて制作している点。クラシックなライン、トレンドを意識したライン、ファインジュエリーと幅広いラインアップがある。

WWD:2人が出会ったきっかけは?ブランドにおける役割分担は?

パオロ:1983年にバスでとても美しい女性に会い、お互いに一瞬見つめ合った。約10年の月日が流れて、その後パーティーで出会った女性と恋に落ちて幸せな日々を送っていたんだ。そして、突然バスの出来事を思い出した。彼女に、「君は僕のバスガール」と言ったけど、きょとんとしているので、その時の彼女の髪型や服装など全て話した。バスで出会った女性が最愛のロベルタだったと気づいたんだ。私たちの間には役割もルールもない、完全なコラボレーションだよ。それが僕らの強みともいえる。

WWD:クリエイションの過程で最も困難な点は?最も楽しい点は?

パオロ:合意に達するまでが大変。いつも喧嘩しているようなものさ。

ロベルタ:たくさん作ったサンプルの中から、コレクション用にセレクトするのが大変。まるで、自分の子どもたちの中から選ばなければいけないような気分になるわ。もちろん完成したコレクションを見るのが一番の楽しみよ。

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