イタリアの大手アイウエア企業ルックスオティカ(LUXOTTICA)はマッシモ・ヴィアン(Massimo Vian)製品兼オペレーション部門最高経営責任者(CEO)が退任したと発表した。任期を3カ月残しての退任だ。
ヴィアン製品兼オペレーション部門CEOの業務はレオナルド・デル・ヴェッキオ(Leonardo Del Vecchio)=ルックスオティカ創業者兼エグゼクティブ・チェアマンとフランチェスコ・ミレッリ(Francesco Milleri)=デピュティ・チェアマンが引き継ぐ。また、同タイミングでフテファノ・グラッシ(Stefano Grassi)最高財務責任者が取締役会に参加する。
同社で13年のキャリアを積んだヴィアン製品兼オペレーション部門CEOについて、デル・ヴェッキオ創業者兼エグゼクティブ・チェアマンは「革新的な企業にするべく、パッションとエネルギーを注いでくれた。彼のおかげで、ルックスオティカは目標を共有できる強いマネージメントチームを持つことができた。彼の今後の成功を祈っている」とコメントした。
また、デル・ヴェッキオ創業者兼エグゼクティブ・チェアマンによると、グループのシンプル化を目指した再編は3年前から着手しており、完了間近だという。
ルックスオティカはフランスのレンズメーカー、エシロール(ESSILOR)との合併話が進んでいるが、欧州委員会がレンズ市場の競争を制限する恐れがあり、独占禁止法の疑いがあるとみて調査をしていた。両社から期限までに情報が提出されないことを理由に、現在は調査が中断しており、合併の完了目途が立たない状態となっている。