ファッション

創業者の死に直面したメゾン アライア、ブランドは継続

 11月18日に心不全で死去した創業者のアズディン・アライア(Azzedine Alaia)が率いたクチュールハウス、メゾン アライア(MAISON ALAIA)は、今後もコレクションを継続し、予定している回顧展や展覧会も行う予定であることを12月18日に発表した。次回のプレタポルテ・コレクションとアクセサリーコレクションの発表は2018年1月と3月に行う。しかし、デザイナーは明らかになっていない。

 コンパニー フィナンシェール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)傘下の同メゾンの内情は明らかになってない部分が多いが、スタジオディレクターはキャロリン・ファーブル・バザン(Caroline Fabre Bazin)が、アライアのファーストアシスタントは日本生まれパリ在住の瀬尾英樹が務めている。

 アライア自身が作品収集に協力した回顧展「アズディン アライア:ザ クチュリエ(Azzedine Alaia: The Couturier)」は、ロンドンのデザイン・ミュージアム(Design Museum)で18年5月10日〜10月7日に開催される。

 同回顧展とは別に、メゾン アラインは一連のイベントや回顧展の開催を発表した。1月のパリ・クチュール・コレクション期間中にマレ地区・ヴェルリ通りのギャルリー・アライア(Galerie Alaia)で回顧展を開催する。13年にパリのガリエラ美術館のリニューアルオープンを飾ったアライアの大規模回顧展にも携わったオリヴィエ・セイラード(Olivier Saillard)がキュレーターを務める。ロンドンの回顧展開催期間中には、ロンドン初の旗艦店をニューボンド通りにオープンする。

 07年にアライアが、彼の生涯のパートナーであり画家のクリストフ・フォン・ウェイエ(Christophe von Weyhe)とカルラ・ソッツァーニ(Carla Sozzani)=ディエチ コルソコモ(10 CORSO COMO)創業者と創設したアート財団、アズディン・アライア・アソシエーション(Azzedine Alaia Association)は、アズディン・アライア・ファウンデーション(Azzedine Alaia Foundation)に改名し、ムジー通りの本社にあるアライアの半世紀にわたる作品やライフワークを収集する。また、研究者向けに、ファッションとカルチャー専門のライブラリーを公開する。

 さらに、メゾン アライアはファッションとデザインに関する一連の展覧会の企画中。また、若手デザイナーを育成するため、奨学金のスポンサーを務めることも計画しているという。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。