デザインと家具の祭典である「ミラノサローネ国際見本市(SALONE DEL MOBILE. MILANO以下、サローネ)」が来年4月17~22日に開催される。第57回目となる来年は、隔年で行われるエウロクチーナ(キッチン)とサローネ国際バスルーム見本市が同時に開催される。キッチンを家の中心としたインテリアやビルトイン家電の提案をはじめ、バスルームの水使用効率など省エネルギーに配慮したサステイナブルな取り組みも紹介する。
35歳以下の若手デザイナーの展示であるサローネサテリテのテーマは、“アフリカ・ラテンアメリカ:エマージング・デザイン”。南半球にスポットライトを当て、アフリカやラテンアメリカのクリエイションとデザインが融合した展示を行う。ラテンアメリカの展示のキュレーションは、ブラジル人デザイナーデュオのウンベルト&フェルナンド・カンパーナ(Humberto & Fernando Campana)が担当。アフリカの展示は、モロッコ人デザイナーのイシャム・ラルー(Hicham Lahlou)が手掛ける。ラルーはアフリカの新世代クリエイターの発掘を推進する賞である「アフリカ・デザイン・アワード&デイズ」の創設者だ。出店社数は2000社以上。
「サローネ」のクラウディオ・ルーティ(Claudio Luti)=プレジデントは、「デザインと感動を結び付けるのが、受け皿となる「サローネ」だ。その強みは、クリエイティビティーの発表の場として一番ふさわしいだけでなく、最も魅力的なビジネスチャンスでもあること。文化、デザイン、革新が共存するミラノの役割をさらに強化していく」とコメントしている。