花王USAはラグジュアリーヘアケアブランド、オリベヘアケア(ORIBE HAIR CARE)をラグジュアリー ブランド パートナーズ(LUXURY BRAND PARTNERS)から買収する。買収額は公表していないが、業界筋によると花王は4億〜4億3000万ドル(約480億〜516億円)を支払うという。また、オリベヘアケアの年商は8500万〜1億ドル(約95億〜112億円)とされている。
「オリベ」はカリスマヘアスタイリストのオリベ・カナレス(Oribe Canales)が2008年にラグジュアリー ブランド パートナーズのダニエル・ケイナー(Daniel Kaner)とテヴヤ・フィンガー(Tevya Finger)と立ち上げたブランド。スイスの科学者と共同開発し、パラベンや硫酸などを配合していない製品を手掛けている。また、ドライシャンプーとヘアスプレーの効果を一つにした「ドライ テクスチャライジング スプレー」など、ユニークな製品を多く生み出している。価格帯は14ドル(約1680円、トラベルサイズのシャンプー)〜226ドル(約2万7100円、ヘアブラシ)で、サロンをメーンに、ニーマン マーカス(NEIMAN MARCUS)やスペースNK(SPACE NK)、アマゾン(AMAZON)でも販売している。16年にはメイクアップもローンチした。現在40カ国に進出している。
花王USAは「オリベ」を傘下に収めることによって、ラグジュアリーヘアケア市場に進出する。なお、ケイナー共同創設者はオリベヘアケアに残り、引き続き社長を務める。