「グッチ(GUCCI)」とニューヨーク・ハーレムの伝説的テーラー「ダッパー・ダン(DAPPER DAN)」は、ハーレムに新しくオーダーメードのためのアトリエ兼ショップをオープンする。同店は、1992年にクローズしたオリジナルのダッパー・ダン・ブティックにオマージュを捧げ、その魅力をコンテンポラリーに再解釈し新しい世代に発信する。1月から予約制でスタートする。
ダッパー・ダン・ブティックの閉店から25年の時を経てオープンする新しいアトリエでは、「ダッパー・ダン」のデザイナーであるダニエル・デイ(Daniel Day)が「グッチ」のファブリックやプリント、刺しゅうやアップリケなどを用い、メンズウエアをオーダーメードで仕立てる。アトリエは、オリジナルのテーラーがあった場所にほど近いハーレムのレノックス通りに位置する。
「ダッパー・ダン」は1980年代、セレブリティー、アスリート、ヒップホップアーティストのためのオーダーメードアイテムで有名になった。ダニエル・デイは「誰もが『ダッパー・ダン』を懐かしんでくれたけど、出資してくれはしなかった。アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=『グッチ』クリエイティブ・ディレクターがハーレムに来てくれて、『ダッパー・ダン』とタッグを組んだことは、ハーレムのカルチャーシーンにとってとても意義のあることだと思う」と語っている。
アトリエの建物は、独特のネオルネサンス様式で1887年に建てられたもの。1899年から20世紀を通して私立の女子校、ワーキングウーマンの共同住宅、医師のオフィス、ショップとなり、最後は住宅として使用され、2014年に大規模な修復とリノベーションが終了している。「ダッパー・ダン」のオーダーメードアイテムはここだけで販売し、アトリエで仕立てられたアイテムは証明書とともにゲストに渡される。
このハーレムのアトリエに加え、「グッチ」18-19年秋冬コレクションでは「ダッパー・ダン」とのコラボレーションによるカプセル・コレクションが登場し、世界中の「グッチ」店舗で販売する予定だ。またダニエル・デイは、「グッチ」17年秋冬シーズンのメンズのテーラリングキャンペーンモデルにも起用されている。