大丸松坂屋百貨店は、大丸の創業300年記念プロジェクトとして、大丸とゆかりのある品物とそのエピソードの募集を21日から始めた。集まった品物の中から数点を選び、2317年までの300年間、大丸心斎橋店で展示する。品物に関するエピソードを映像化し、ウェブサイトでも公開する。
「300年クローゼット」と題したプロジェクトで、大丸が300年先まで顧客を支える存在であり続けるための決意表明と位置付ける。初デートで着た服、就職祝いの時計、形見のきものなど、大丸で買い求めた思い出の品々を消費者から1月末まで募る。選ばれた数点は、19年秋に建て替えオープンする大丸心斎橋店内に新設される「300年クローゼット」で展示する予定。300年後まで残すのは「必ずしも高価な品物である必要はなく、それよりも魅力的なエピソードを重視して選考したい」(同社)という。
21日に会見した好本達也・社長は「5年先のことも分からない時代に、300年後のことを考える。今後もお客さまの幸せを支えていく存在であり続けるための覚悟を新たにしたい」とプロジェクトの意義を語った。