三越伊勢丹は、2018年春夏シーズンからオリジナルブランド「ナンバートゥエンティワン(NUMBER TWENTY-ONE)」をリブランディングし、新ライン“ナンバートゥエンティワン オープンエンド(NUMBER TWENTY-ONE OPENEND以下、オープンエンド)”を加える。「ナンバートゥエンティワン」は11年に、30~40代の女性に向けたブランドとして誕生し、16年にはバッグなど服飾雑貨まで拡大した。「年齢を重ねたお客さまも増える中、現在の品ぞろえでは全てのお客さま満足につながらない。より履きやすい靴や、より持ちやすいバッグなどが必要だ。そういったアイテムは、若いお客さまにも選択の幅が広がるだろう」(上野優子SPA事業統括部 婦人雑貨商品部 ナンバートゥエンティワン 婦人靴 バイヤー)との考えの下、リブランディングに至った。
“オープンエンド”は、2つのテイストでモノ作りを行っている。1つは、“コージーナチュラル”。「ナチュラルなライフスタイルを長年志向し、衣食住に統一したこだわりのある人に発信する。例えば、長く使うことでレザーの風合いが楽しめるシューズなどを提案する」。2つ目は、“リラックスエレガンス”。「美意識が高く、体形の変化に対してすっきりと見えるファッションを志向される人に向けている。18年春夏はボリュームが出すぎないすっきりとした軽やかなストールなどをそろえる」。価格帯は、シューズ1万7000円などだ。
「現在、『ナンバートゥエンティワン』の売り上げは、全店ベースで、前年同期比13%増で推移し好調だ。ECにも注力しており、伊勢丹新宿本店、三越銀座店を中心にミュージシャンのPerfumeと婦人靴で取り組む“ダンスヒール”やプレーンパンプスのオーダー企画“ユアパンプス(YOUR PUMPS)”でECスキームを活用した在庫レス販売がけん引し、ECの売り上げは前年比倍以上で伸びている」。今回の新ライン導入により「服飾雑貨でファッションを仕上げるお客さまから選ばれるブランドに成長させたい」と上野バイヤーは語った。