上榁むねのりが手掛けるウィメンズブランド「ウエムロムネノリ(UEMULO MUNENOLI)」は12月27日、ブランドを休止することを発表した。ラストコレクションは、2018年2月から店頭にならぶ18年春夏シーズン。上榁デザイナーは今後、ヨーロッパを拠点にデザイン活動を続けていく。
上榁デザイナーは「休止することが正しい選択なのか、大きな葛藤だった。ただ、今一度デザイナーとして真にクリエイションと向き合うチャンスだとも感じた。常に成長し進化することに貪欲でありたいと願う自分の心に従ってみようと思う」とコメントしている。
上榁むねのりは、02年にヨーロッパ・デザイン学院ファッションコースを首席で卒業。「コスチューム ナショナル(COSTUME NATIONAL)」や「ゼロゼロヨンヨン パリ(0044 PARIS)」などでのアシスタントを経て、ラフ・シモンズ(Raf Simons)の「ジル・サンダー(JIL SANDER)」のチームで経験を積む。11年に「ウエムロムネノリ」を立ち上げ、若手デザイナーの登竜門「2017 Tokyo 新人デザイナーファッション大賞」を受賞。17年春夏には、東京ファッション・ウイーク期間中にオフスケジュールでインスタレーションでの発表を行った。デザインはアシンメトリーなカッティング、ニュートラルカラーとビビッドカラーのコントラストを利かせた色使いが特徴的で、特にシャツに定評があった。