三越日本橋本店が2日に行った初売りは、朝10時のオープンを10分前倒し、9時50分に開店した。本館3カ所、新館2カ所に設けた入口には開店を待つ行列ができ、その人数は合計で約4000人に上った。また、三越のシンボルであるライオン口には浅賀誠・店長を含む販売員約30人が着物姿で集まり、琴の演奏と共に来店客を出迎えた。
最も早く並んだのは近所に住むという女性で、朝4時前には地下銀座線口に到着したという。目当ての福袋について聞くと、「食料品と洋服が欲しくて来た。食料品の中では特に安くてたくさん入っている肉を狙っている」と話した。また、「カルティエ(CARTIER)」や「ティファニー(TIFFANY)」など、ラグジュアリー・ブランドの売り場に近い南口の先頭の女性は朝6時に並んだという。「ベーカリー『ジョアン(JOHAN)』の福袋の整理券を貰うために早く来た。その他にも宝石や洋服を見に来た。予算は特に決めていない」と話した。「ジョアン」の整理券を求める客が多く、午前9時前には配布を終了していたようだ。また、先頭に並んでいた両名とも、同館の初売りに毎年来ていると話しており、リピーターの顧客が多いようだった。
開店と同時に人だかりができたのは、本館2階の紳士売場にある靴下やネクタイなどの福袋コーナーと本館1階の婦人雑貨福袋コーナーだった。また、地下1階食品売り場の福袋を買い求める列が2階付近まで続いていた。
同店では福袋5万5000個を用意した。初売りの売り上げ目標は、基幹3店(伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店)全体で前年比7%増だという。