アマゾン(AMAZON)はバーチャルで服を試着することができる鏡に関する特許を取得した。これは、鏡の前に立った人物にバーチャルな服を投影し、実際に試着しなくても着用時の見た目を確かめることができるものだ。
これは、テクノロジー業界では“ミックスド リアリティー(mixed reality)”と呼ばれるコンセプトで、拡張現実(オーグメンテッド リアリティー、AR)と現実世界を組み合わせるもの。
出願された特許の内容によると、鏡には、その場の状況をスキャンし映像として再現するためのディスプレー、カメラ、プロジェクターが備えられてるという。
アマゾンから同特許の詳細についてコメントは得られなかった。
同社は2017年には人間の3Dモデルにバーチャルな服を着せる技術を持つボディー ラボス(BODY LABS)を買収しており、ファッション領域を着々と強化している。
ワンクリックリテール(ONE CLICK RETAIL)社の調査によると、17年はアマゾン1社だけで全米におけるeコマースの売上高の44%を、また、全米における小売りの売上高の4%を占めたという。野村ホールディングス傘下のインスティネット(INSTINET)のシメオン・シーゲル(Simeon Siegel)=アナリストは、20年までにアマゾンのアパレル関連の売上高が850億ドル(9兆6050億円)に達すると予測する。