2018-19年秋冬シーズンのロンドン・メンズ・コレクションが1月6日に開幕した。メーン会場となるBFC ショースペースのトップバッターは「ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)」。“サイコパス”“サイコ キラー”をコンセプトに、米ドラマ「ツイン・ピークス」や映画「タクシードライバー」から着想した“人間の二面性”をコレクションで表現した。ベースとなるのは得意とするテーラード。そのメンズでは普遍的なスタイルに、肩を誇張したジャケットやハイウエストのワイドパンツなどでシルエットに強さを加えたり、デニムとレザーのパンツやウールとパテントのコートなど、異素材をハイブリッドしたりして、メリハリをつけた。
またカウボーイの要素も取り入れており、ウエスタンブーツやスタッズベルト、ループタイなどウエスタン調のアイテムも多数登場。モノトーン中心のカラーリングにすることで、ウエスタンアイテムのインパクトをより際立たせた。ドイツのカルチャーから着想を得た前シーズン、前々シーズンに比べてストリートウエアの要素は削ぎ落とされ、よりブランドの強みであるテーラードが生きるシャープなスタイルへと変化を遂げた。
ロンドンメンズでのランウエイショーは今回で3度目。ショーを重ねるごとに会場の賑わいも増し、若手主体のラインアップの中で徐々に独自の存在感を築き始めている。