1月7日、第75回「ゴールデン・グローブ賞」の授賞式がビバリーヒルズのビバリーヒルトン・ホテルで開催された。例年色鮮やかなドレスがレッドカーペットを彩る同授賞式だが、今年は黒一色に染まった。その理由は、セクハラ被害者へのサポートと全産業における男女平等を訴えるキャンペーン「Time’s Up」に対して参加者が“連帯”の意を示し、黒のドレスコードを選んだためだ。
メリル・ストリープ(Meryl Streep)、ミシェル・ウィリアムズ(Michelle Williams)、エマ・ストーン(Emma Stone)、スーザン・サランドン(Susan Sarandon)、エマ・ワトソン(Emma Watson)、シェイリーン・ウッドリー(Shailene Woodley)、エイミー・ポーラー(Amy Poehler)、ローラ・ダーン(Laura Dern)ら名だたる女優が黒のドレスを纏い、人権活動家とともにレッドカーペットを歩いた。
しかし、黒のドレスコードでもセレブたちがどのブランドのドレスを着用したかについては変わらず話題の中心だった。例えば「シャネル(CHANEL)」のアンバサダーを務める女優、アレッサンドラ・マストロナルディ(Alessandra Mastronardi)は「シャネル」のオートクチュールを、テレビドラマ「Outlander」の主演女優で「ゴールデン・グローブ賞主演女優賞」にノミネートされたカトリーナ・バルフ(Caitriona Balfe)も「シャネル」のオートクチュールドレスを披露。「黒は男性の永遠のドレスコードだけど、今度は私たちの番よ」と語った。
ネットフリックス(NETFLIX)ドラマ「13 Reasons Why」の主演女優のキャサリン・ラングフォード(Katherine Langford)は「プラダ(PRADA)」のオートクチュールドレスに「ショパール(CHOPARD)」のリング、ヘアアクセサリーを着用していた。
昨年の「ゴールデン・グローブ最優秀女優賞」を受賞したクレア・フォイ(Claire Foy)は「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」のシックでジェンダーレスなパンツスーツスタイルで登場した。
映画「オリエント急行殺人事件(Murder on the Orient Express)」に出演したミシェル・ファイファー(Michelle Pfeiffer)も「ディオール」を着用していた。着用したジャケットとスカートは他ブランドのドレスとともにコンデナスト(CONDENAST)がオークションに出品し、「Time’s Up」の基金に寄付されるという。
一方、男性俳優らの多くも黒のタキシードに黒のシャツを合わせ、「Time’s Up」のラペルピンを着用してセクハラ被害者へのサポートを示していた。映画「Call Me By Your Name」の主演俳優のティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)は「新たな時代生み出したインパクトに参加できたのは幸運」とコメントした。