2017年12月20日に閉店したパリのセレクトショップ、コレット(COLETTE)の元バイヤー2人が手掛けるセレクトショップ、ヌー(NOUS)が1月8日にプレオープンした。店名の“ヌー”とはフランス語で“わたしたち(us)”を意味する。約150平方メートルの店舗はコンクリートの壁に黒を基調とした什器が置かれ、パリに拠点を置く建築会社のアトリエ HA(ATELIER HA)が手掛けた。
同店は、コレットのハイテク兼ウオッチ担当として14年間キャリアを積んだセバスチャン・シャペル(Sebastien Chapelle)と、コレットのストリートウエアとスニーカー担当として9年間キャリアを積んだマルヴァン・ダイン(Marvin Dein)が中心となり立ち上げた。その他にもコレットで働いていたメンバーが複数参画しており、同店の立ち上げにはコレットの重要顧客が資金援助をしているという。
同店では「ザ・スケートルーム(THE SKATEROOM)」のスケートボードや5万1000ユーロ(約688万円)の「バンフォード(BAMFORD)」によってカスタマイズされた「ロレックス(ROLEX)」などを取りそろえ、その他にも「スタンプド(STAMPD)」「ボーンアンドレイズド(BORN x RAISED)」「ネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)」「ビリオネア・ボーイズ・クラブ(BILLIONAIRE BOYS CLUB)」「コンバース(CONVERSE)」「ヴァンズ(VANS)」などのアイテムを展開する。多くのアイテムがユニセックスだが、ウィメンズのウエアやビューティアイテムはラインアップに含まれないため、メンズ寄りのセレクションとなっている。プレオープン当日は、スマートフォン“ワンプラス 5T(ONEPLUS 5T)”の限定色を販売したため、開店前から行列ができていた。なお、正式オープンはパリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中の1月19日で、当日はイベントを予定しているという。
ダインはヌーについて、「“第2のコレット”ではない。コレットで最後までハッピーに働いていた2人の人間がコレットで学んだこと、培った人脈を活かして新たに起こした事業だ」とコメントした。
また、ヌーではエクスクルーシブでハイレベルなアイテムを国内外から集めるが、若いブランドのサポートにも力を注ぐといい、最初のコラボレーション相手はロサンゼルスに拠点を置く「ロキット(ROKIT)」が選ばれた。加えて、月ごとに異なるアーティストやデザイナーが店舗のウインドーのディスプレーを手掛けるという。