「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」はランウエイショーを中止し、代わりにロンドン・メンズ・ファッション・ウイーク期間中の1月8日14時に、2018-19年秋冬コレクションを男女合同形式でブランドの公式サイトで公開した。また、ショートムービー“Don’t Get Killed(殺されるな)”も同時公開した。
公開数週間前から「ヴィヴィアン・ウエストウッド」は、ショートムービーのティザーをSNSに投稿。また、特設サイト「Climate Revolution」でトランプカードの画像などを公開してきた。ショートムービーでは、トランプがデザインされた旗やEUの旗を掲げてモデルたちが行進したり、“ウエストウッド軍団(Westwood Army)”について語っている。
活動家としても知られるヴィヴィアン・ウエストウッドは地球と調和して生きることが死活問題と考えており、ファッションを気候変動や地球上の生物の絶滅阻止を訴える手段として、「よく選び、必要なものだけを買い、長持ちさせること(Buy less. Choose well. Make it last.)」というメッセージを長年繰り返し訴えてきた。
ウエストウッドはショートムービーのトランプについて「長年にわたりデザインしてきた数多くのTシャツ、パンフレット、ポスターのグラフィックで、私のメッセージを象徴したトランプのカードを作った。カードの文言を実践することが世界を救う戦略となるはず。クラブは戦争を意味している。愚かな行いをすれば、よりひどい罰を受けることになる。私はクラブの装飾を施した祈りの旗を制作した。忘れないで、カードを集め、カードをつなげることが平和をもたらすことを」と説明し、平和を訴えた。
コレクションでは、ジーンズやワイドパンツ、さまざまな色や柄を取り入れたスーツやジェンダーレスで使えるプリンセスコートが登場。コートは男女で着回すことができるので経済的だという。また、戦争をテーマにしたコレクションに合わせ、カモフラージュグリーンやマウントバッテン・ピンクなどのミリタリーカラーをコレクションアイテムに採用した。