「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」は米国におけるヘアケアビジネスの大型リブランディングに伴い、女優のウィノナ・ライダー(Winona Ryder)をブランドアンバサダーに起用した。ウィノナはデジタル、SNS、テレビ、紙面を含む360度の全方位的なアプローチの広告キャンペーンに登場する。1月7日の「ゴールデングローブ賞」授賞式を放映したテレビ番組中にコマーシャルの放映をスタートした。
「ザ・カムバック」と名付けたキャンペーンは、米国で新たに発売されるライン「エルヴィーヴ(ELVIVE)」の下でリブランディングする米「ロレアル パリ」のヘアケア商品に結びついている。「エルヴィーヴ」はホットアイロンやドライヤー、ドライシャンプー、ブリーチを多く使う米国の消費者に向けてヘアダメージの補修にフォーカスするラインだ。
「ロレアル パリ」の米国におけるヘアケアの2016年の売り上げはシャンプーとコンディショナー共に前年に比べて10%落ち、さらに他社の若手ブランドに売り上げを追い越されている。同ブランドは新キャンペーンで復調を図る狙いだ。「エルヴィーヴ」はイギリスやオーストラリア、メキシコではすでにローンチされており、「フランス」や日本では「エルセーヴ(ELSEVE)」の名で販売している。アン・マリー・ネルソン・ボーグル(Anne Marie Nelson-Bogle)は「ウィノナはテレビのセットやレッドカーペットなどで度重なるスタイリングを行い、髪がダメージを受けている。また、われわれはヨーロッパでは1971年以来ヘアケアのナンバーワンブランドという地位を確立している。髪もダメージを補修して"カムバック(復活)"できるように、米国市場での復調を図る」とコメントした。
なお、女優のアヤ・ナオミ・キング(Aja Naomi King)や歌手のカミラ・カベロ(Camila Cabello)もキャンペーンに登場する予定だ。