ファッション

ローソンが糖質配慮の“ロカボマーク”記載 健康志向の実証実験店舗も

 ローソンは糖質に配慮した“ロカボマーク”を順次対象商品に記載する。生活習慣病対策や近年注目を集める肌の糖化現象対策に対応したもので、5月末までに約70品目まで拡大する。また、16日から健康と美容を意識した実証実験店舗を東京・丸の内のエムシーフォレスト店に期間限定でオープン。ここで得られた結果をもとに、全国展開を視野に入れてメニューや店舗の開発を行う予定だ。

 ロカボマークの対象となるのは2012年から展開し累計販売個数1億5000万個を超える「ブランパン」シリーズや、人気の「からあげクン」シリーズなど。すでに一部商品には記載を始めており、まずは1月末までに36品目を目指す。ロカボマークは食・楽・健康協会が推奨する“ゆるやかな糖質制限”に最適なロカボ食に該当する食品に掲載できるマークで、1食で摂取する糖質量のは20~40gを目安としている。

 実証実験店舗では“攻めの健康食”をテーマに、弁当、ドリンク、菓子、健康関連商品など約250アイテムを取り扱う。管理栄養士の資格を持つ店長が常駐して食事アドバイスを行う他、糖質からできる体内老化物質“AGEs”を測定できる機械を設置する。弁当・サラダ・スープ類は仕事前や会議前、運動前など、行動シーンに合わせて選んだ山田悟・北里大学北里研究所病院糖尿病センター長監修のセットメニューをパネルや店内モニターで紹介。実証実験中はセットメニューの改変や割引販売なども行い、来店客の購買データを蓄積する。その他、先着100人に糖質量のアドバイスも行うオリジナル仕様の健康管理アプリを配布する。

 ローソンは01年から“美と健康”をテーマにしたナチュラルローソンを首都圏で展開している他、15年にはスムージーのチルドカップ商品や野菜が豊富な弁当類を発売するなど、健康志向の高い商品やサービスを開発している。会見で概要を説明した竹増貞信ローソン社長は、13年は食品全体の約6%程度(600億円)だった健康関連商品カテゴリーが、17年には30%にあたる3000億円まで伸びていることに触れ、「コーポレートスローガンである“マチの健康ステーション”をより推進していきたい」と述べた。

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