クレージュ(COURREGES)は最高経営責任者(CEO)にクリスティーナ・アーレアス(Christina Ahlers)を任命した。就任は2月12日付け。同社の世界展開を担うことになるアウラース新CEOは、今後数週間のうちにブランドデザインの新たな方向性について発表するという。
ドイツ生まれのアーレアス新CEOは、バイロイト大学の学位を取得後、「メゾン マルタン マルジェラ(MAISON MARTIN MARGIELA、現メゾン マルジェラ)」のセールス・マネジャーを務める。2006年にアクネ ストゥディオス(ACNE STUDIOS)に入社し、パリに同社オフィスを設立。このオフィスは現在同社の本社になっている。「クレージュの革新性と創造性には共感しており、ブランドを尊敬している。私は幸いにも2つのブランドの世界的成功に貢献できた。クレージュの志は高い。ファッションにかける私のすべての情熱と経験を活かし、その志を現実にしたい」とアーレアス新CEOは今後の意気込みを見せた。
クレージュは人事改編の最中で、2年間アーティスティック・ディレクターを務めたデザインデュオ、セバスチャン・メイヤー(Sebastien Meyer)とアルノー・ヴァイヤン(Arnaud Vaillant)は2017-18年秋冬コレクションを最後に退任。17年4月にはフランソワ・ル・メナエーズ(Francois Le Menaheze)が社長に就任している。
クレージュはアンドレ・クレージュ(Andre Courreges)とコクリーヌ・クレージュ(Coqueline Courreges)創業者から、11年にアドバタイジング・エグゼクティブを務めていたジャック・バンジェール(Jacques Bungert)とフレデリック・トルロタン(Frederic Torloting)が買い取り、15年にケリング(KERING)経営一家のフランソワ・ピノー(Francois Pinault)が持つ投資会社アルテミス(ARTEMIS SA)が少数株式を取得した。