「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」や「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」のデザイナーを歴任したステファノ・ピラーティ(Stefano Pilati)は、自身が立ち上げた新ブランド「ランダム アイデンティティーズ(RANDOM IDENTITIES)」のティザー画像を、24時間で投稿した画像、動画が消えるインスタグラムのストーリー機能で公開した。
ピラーティがストーリーで新ブランドを先出しするのはこれで2回目。前回は17年6月に「ランダム アイデンティティーズ」の17ルックを投稿した。今回公開したのは15ルック。ピラーティが1990年代にファッション業界でのキャリアをスタートする前に手掛けたアート作品の前でメンズモデルがウィメンズウエアを着用しているルックや、逆にウィメンズモデルがメンズウエアを着用しているルックが多く、アイテムはパンツやコート、膝丈のスカート、ストライプのジャケット、スリムスーツ、ベルトで留められたドレス、シャツ、セーター、Tシャツなどで、黒、白、カーキなどのカラーでまとめられている。
ピラーティは、「今回のストーリーでは、背景のアート作品をイメージしたファッションにフォーカスした。ブランドのコンセプトはまだ発展途上で、ここで公開したルックは発売しない。『#itisnotaboutsilhouettes』『#artbystefanopilati』」と明かした。
なお、17年6月にルックを公開した時点では、新ブランドで「性差を超えた選択の自由」を表現したいとして、「広告などに左右されない、個の表現をサポートしたい考えだ。メンズとウィメンズの違いや、シーズン性の薄いコレクションは生産せず、販売もしない。自分のブランドを正式に立ち上げるかもしれない。立ち上げるなら、価格とバリューのバランスを追求する。まずはインスタの反応を見てみたい」と語った。