ファッション

1億円稼ぐ人気モデル、アジョア・アボアーの移籍問題が訴訟に発展 元事務所は母親と現事務所の共謀を主張

 モデルのアジョア・アボアー(Adwoa Aboah)がライオンズ モデル エージェンシー(LIONS MODEL AGENCY以下、ライオンズ)からライバル事務所のDNAに移籍した問題についてライオンズは、アボアーの母親でマネジメント会社のCLMエージェンシー(CLM AGENCY)を経営するカミリア・ロウザー(Camilia Lowther)とDNAのデイビッド・ボンナウヴリエ(David Bonnouvrier)共同創業者が共謀してアボアーに契約を破棄するよう教唆したことで、ライオンズが得るはずだった交渉中の案件の収入を得られなかったと訴訟を起こした。

 ロウザーは、「意図的に何か行動を起こしたわけでもなく、不適切な行為もなかった。アボアーの人気が出たのはエージェンシーのおかげではない」として、17年12月に棄却を求めた。またアボアー自身が訴えられていないことからも、アボアーは適切に権利を行使しているだけだと主張した。

 DNAもアボアーは契約を破棄する正当な権利を行使しただけと反論し、「モデルらは契約に縛られた召使いではなく、自由にマネジメント会社を選択することができる」と述べている。

 それに対してライオンズは、3年間の米国での専属契約を結び、イギリス人のアボアーがアメリカの就労ビザを取得するための支援者になっていたにもかかわらず、DNAが9月にアボアーの就労ビザを取得したことで、アボアーはライオンズとの契約を破棄するようロウザーに誘導されたと主張する。また、この移籍に関して、アボアーの出演料がライオンズ所属時よりも多くなるよう、ロウザーがDNAと交渉をしたという事実からも、ロウザーが積極的に関与していたと主張する。

 ライオンズがアボアーと初めて契約した2015年時点では、アボアーは2万5000ドル(約275万円)しか稼げなかったが、17年の夏時点で100万ドル(約1億1000万円)を稼ぐモデルへと成長した。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

来シーズン、シャツをどう着る?メンズ47ブランドの推しスタイルを紹介 26年春夏メンズ・リアルトレンド特集

「WWDJAPAN」12月8日号は、2026年春夏シーズンのメンズ・リアルトレンド特集です。この特集は、国内アパレル企業やセレクトショップのクリエーションの“今”を捉えるために、毎シーズン続けている恒例企画です。今回は特に、「シャツの着こなし」に焦点を当てました。夏の暑さがますます厳しくなる影響もあり、26年春夏の欧州コレクションでは、シャツの見せ方がより自由で軽やかになり、着方そのものがクリエー…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。