「グッチ(GUCCI)」などを擁するケリング(KENRING)は、保有する「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」の50%の株式をデザイナーのステラ・マッカートニーに売却する協議を進めていると英「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion以下、BoF)」が報じている。
ケリングのスポークスマンは「BoF」の取材に対し、「ステラ・マッカートニーとケリングは2001年に50%ずつの出資での合弁でブランドをスタートした。株主の間では、将来的なパートナーシップについて協議が行われている。契約内容に変更が出た場合、適切な時期に公表する」と話しているという。ステラが自社株50%の買い戻しを実行すれば、両社は17年間のパートナーシップを終了することになる。
ケリングは今月、ラグジュアリー・ブランドにフォーカスするために保有していたプーマ(PUMA)株の70%を同社株主に現物分配すると発表したばかり。
「ステラ マッカートニー」はブランド設立当初から、レザーやリアルファーを使用しないサステイナブルなモノ作りをポリシーとして掲げているが、18年春夏からグループの「グッチ」も同調し、リアルファーの使用廃止を宣言していた。