ワコールは31日、次期社長に4月1日付で伊東知康・取締役専務執行役員(58)が昇格するトップ人事を発表した。安原弘展・社長は代表権を持つ会長に就任する。伊東次期社長は苦戦している国内市場の立て直しやECの拡大などに挑むことなる。
伊東次期社長は1983年に早稲田大学を卒業後、ワコールに入社。子会社スタディオファイブの社長、ワコールブランド事業本部商品営業部長、取締役執行役員ワコール事業本部長、取締役専務執行役員同本部長を歴任してきた。就任にあたり「『変えないこと』『変えるべきこと』を見極めて経営を行い、ワコールというブランドにより一層磨きをかけたい」とコメントしている。
同日付で塚本能交・会長は退任し、ワコールホールディングスの社長職に専念。引き続きグループ経営の指揮を執る。