オーストリア発の食用オイルブランド「ポドル(PODOR)」が1月29日、ハンガリーの固有種であるマンガリッツァ豚を使ったフードとのコラボレーションイベントを、ハンガリー大使館で行った。この日のために考案されたメニューは料理研究家の宮前真樹が監修。美容と健康に良いとされるさまざまなオイルとマンガリッツァ豚を使った料理11品が提供され、多くの来場者が舌鼓を打った。
同企画は「ポドル」を日本で展開する亜細亜食品とマンガリッツァ豚を製造販売するピック・セゲド社が、2020年の日本・ハンガリー外交関係開設150 周年に先立ち実施したもの。世界で脂肪率が最も高い豚とされるマンガリッツァ豚はハンガリー国宝に指定されている希少種で、コレステロールの原因となる飽和脂肪酸の量が少なく、不飽和脂肪酸やビタミンとチアミン、リボフラビン、亜鉛、鉄などのミネラルや、抗酸化酵素が多く含まれている点が特徴だ。
また、人体で作ることができないオメガ3やオメガ6、血中のコレステロール濃度を下げるといわれるオメガ9が多く含まれている食用オイルは、美容や健康の観点から注目を集めているが、「ポドル」はそれら成分やビタミンなどのフィトケミカルを新鮮な状態のまま取り出すため、低温で圧搾して製造している。
亜細亜食品は現在、日本でオメガ3を豊富に含む“フラックスシードオイル”や、スーパーフードとして定着した“タイガーナッツオイル”“チアシードオイル”など16種類のオイルを販売している。以前はオメガ7やオメガ9を豊富に含む“マカダミアナッツオイル”が人気だったが、最近は抗酸化作用が高くビタミンEが豊富な“アルガンオイル”にも注目が集まっているという。「オイルも味や成分に合わせて選ぶ時代になってきているように感じる」と同社。バルサミコ酢や今年から発売を開始したフレーバービネガーと共に、新たな美と健康の食習慣を提案していく。