ファッション

「アットコスメ」がプロ用アプリ公開 一般向けはリアルとウェブを連動させリニューアル

 美容口コミサイト「アットコスメ(@COSME)」を運営するアイスタイルは、美容ビジネスに携わる人に向けたプロ用アプリ「アットコスメ プロ フォー ビューティ スペシャリスト(@COSME PRO FOR BEAUTY SPECIALIST)」をスタートさせた。また、一般向けアプリも大幅にリニューアルを実施。プロに悩み相談をしたり施術の予約が行えるメッセージ機能を追加した他、アイスタイル直営店とECサイトの連動などリアルとデジタルを横断するサービスを加えた。

 プロ用アプリは美容師やネイリスト、フィットネスインストラクターなど美容にまつわる個人事業主向けに開発。一般ユーザーに向けての情報発信や提供メニューの登録、顧客とのコミュニケーション、予約受付、顧客管理などをアプリで行える。また、今後は業界向けの最新ニュースや同業者とのコミュニケーションサービスも実装する他、サロンや店舗、ブランドなど各事業者に向けた専用アプリも開発する予定。

 一般向けアプリはインターフェイスを大幅に変更し、従来の口コミ情報やランキングの他、最新のビューティニュースやブランドが発信する情報をタイムライン形式で閲覧できるようにした。他ユーザーやブランドをフォローしたり、ハッシュタグで気になる話題をチェックできるようにしたりと、SNSに近い使い方ができる点も特徴で、今後は他の美容メディアとも連携して最新美容ニュースの拡充を行う予定だ。

 店舗や商品との繋がりも意識し、スマートフォンのカメラで商品を撮影すると「アットコスメ」の商品ページに遷移する化粧品画像検索機能も追加した。ページには商品の口コミやブランドが提案するハウツー動画なども掲載。ドラッグストアや化粧品専門店、ブランド直営店など全国1万4000店舗と連携し、閲覧商品が購入できる店舗も案内する。その他、アイスタイルが運営するセレクトショップとアプリを連携させてポイント機能を共通化した他、店舗やECで購入した商品の履歴も一元管理が可能になった。今後はサロン予約の充実や、AI(人工知能)によるパーソナライズ・レコメンドの導入を計画している。

 アイスタイルは2020年までの中期経営計画で、美容に関するすべての「モノ」「コト」「ヒト」「場所」を繋ぐ“ビューティプラットフォーム構想”を掲げており、今回のアプリ刷新と新アプリはその事業戦略の基盤のひとつとなる。同社はこの中期経営計画最終年となる20年の売り上げ目標を500億円に設定している。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。