ロエベ財団(Loewe Foundation)が主催する「ロエベ クラフト プライズ 2018(LOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZE)」のファイナリストとして日本人が過去最多の4人選出された。
16年にジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=クリエイティブ・ディレクターの発案により設立された「ロエベ クラフト プライズ」は、現代の優秀で斬新な美的センスのあるクラフツマンの発掘と顕彰を目的としたインターナショナル・アワードだ。このコンテストは「ロエベ」がクラフト工房からスタートしたという歴史にちなんで始まり、17年に第1回が発表された。クラフトの重要性の認知や、現在活躍するクラフツマンたちの才能やビジョンを将来につなげる狙いがある。
今年の選考にあたっては、75カ国を超える参加者から寄せられた1900点近い応募作品の中から、30人のファイナリストが選ばれた。最終候補に選出された日本人は、工芸をベースに活躍する桑田拓郎、佐故龍平、安田猛、横山翔平の4人。ファイナリストの各作品は5月4日〜6月17日に、ロンドンのデザインミュージアムに展示される。
次の最終選考では、17年の「ロエベ クラフト プライズ」優勝者であるエルンスト・ガンペール(Ernst Gamperl)を含む、デザイン界で活躍する10人の審査員によって優勝者が選出される。結果発表は3月3日、ファイナリストの作品展示と同様、ロンドンのデザインミュージアムで開催される特別展のオープニングイベントで行われる。