「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」のコンテンポラリー・ラインのデザイナーに「バハ イースト(BAJA EAST)」のクリエイティブ・ディレクター兼共同創始者のジョン・ターゴン(John Targon)が2月2日付で就任するようだと、英「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion)」が報じている。
「マーク ジェイコブス」を傘下に収めるLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のスポークスマンは「ジョンをわれわれのチームに迎え入れることをうれしく思う」とコメントしたが、ターゴンの具体的な肩書きや役職については明言を避けている。
2015年にコンテンポラリー・ラインの「マーク バイ マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)」とコレクション・ラインの「マーク ジェイコブス」を1つのブランドに統合したが、いくつかの情報筋によると、低価格帯の商品を再度強化するためターゴンをコンテンポラリー・ラインのクリエイティブ・ディレクターとして迎え入れたとしている。
現時点でターゴンとマーク・ジェイコブスのどちらがウエアをデサインするのか、もしくは一緒に作るのかなどははっきりしていない。1つのブランドとして統合したが、実際にはコンテンポラリー価格の商品に携わるチームとコレクション・ラインを担当するチームに分かれているという。
ルエラ・バートリー(Luella Bartley)とケイティ・ヒリヤー(Katie Hillier)が手掛けていた「マーク バイ マーク ジェイコブス」を15年に「マーク ジェイコブス」に統合後、売り場や消費者は混乱し、現在、フレグランスのロイヤリティーを除いた小売り事業の連結売上高は過去3、4年で約半分の6億5000万ドル(約702億円)から3億ドル(約324億円)程度にまで落ち込んでいるという。
「バハ イースト」は2013年にターゴンとスコット・ステューデンバーグ(Scott Studenberg)が2人で立ち上げたユニセックス・ブランドで、2017年9月にはニューヨーク・ファッション・ウイーク(NEW YORK FASHION WEEK)でショーを開催している。