ブルーノ・フリゾーニ(Bruno Frisoni)「ロジェ ヴィヴィエ(ROGER VIVIER)」クリエイティブ・ディレクターが16年携わった同ブランドを去る。2月27日にパリで発表する2018-19年秋冬シーズンが最後のコレクションとなる。
今回の退任は契約期間満了が理由とみられており、「ロジェ ヴィヴィエ」の親会社であるトッズ(TOD'S)はまだ後任人事を明らかにしていない。
フリゾーニ=クリエイティブ・ディレクターは、「『ロジェ ヴィヴィエ』の復活に捧げたこの16年間はかけがえのないもので、大冒険だった」と語り、ディエゴ・デッラ・ヴァッレ(Diego Della Valle)=トッズ・グループ会長兼最高経営責任者(CEO)に対しては「信じて任せてくれたことに感謝する」とコメントした。デッラ・ヴァッレ会長兼CEOは、「ブランドを代表してブルーノに深く感謝すると共に、彼の今後の活躍を期待している」と述べた。
ブランド創設者であるヴィヴィエ本人が1998年に死去してからは、低迷していた同ブランドの再建を任されたフリゾーニ=クリエイティブ・ディレクターに課せられたハードルは高かったという。
17年8月に発表されたトッズ・グループの17年1~6月期決算では、「トッズ」と「ホーガン(HOGAN)」がそれぞれ前年同期比6.1%減の2億6500万ユーロ(約355億円)と同6.9%減の9870万ユーロ(約132億円)だったのに対して、「ロジェ ヴィヴィエ」は同11%増の9260万ユーロ(約124億円)だった。
フリゾーニ=クリエイティブ・ディレクターは12年続けた自身のブランドを11年に休止しているが、今後の活動については明らかにしていない。