アマゾン(AMAZON)の2017年12月期決算の売上高は前期比30.7%増の1778億6600万ドル(約19兆3873億円)、営業利益は同1.9%減の41億600万ドル(約4475億円)、純利益は同27.9%増の30億3300万ドル(約3305億円)の増収増益だった。
事業別にみると北米地域の売上高が最も高く、同32.9%増の1061億1000万ドル(約11兆5659億円)、営業利益が同20.1%増の28億3700万ドル(約3092億円)だった。一方でインターナショナル事業については売上高542億9700万ドル(約5兆9183億円)に対して営業費用が売上高を上回る573億5900万ドル(約6兆2521億円)だったため、営業損失は前期の12億8300万ドル(約1398億円)から30億6200万ドル(約3337億円)に拡大した。営業利益が最も多かったのはクラウドビジネスを担うAWS(AMAZON WEB SERVICES)事業で、同39.3%増の43億3100万ドル(約4720億7900万円)だった。
同社は17年度中、音声認識機能「アレクサ(ALEXA)」の認知度向上に努めたり、高級スーパーマーケットチェーンを展開するホールフーズマーケット(WHOLE FOODS MARKET)の買収や、レジに並ばずに買い物ができる「アマゾン ゴー(AMAZON GO)」の一般開放に向けた取り組みなど、数多くの施策に取り組んできた。
特に「アレクサ」についてジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)創業者兼最高経営責任者は、「『アレクサ』に対する目標値はとても高かったが、期待を上回る結果を出した。これほどまで大きな反響が起きることは多くない」とコメントした。
同社は今年1月に入ってバークシャー ハサウェイ(BERKSHIRE HATHAWAY)およびJPモルガン・チェース(JP MORGAN CHASE)と共同で従業員向けのヘルスケア事業に乗り出したり、第2の本社設立のための候補地選定を進めるなど、18年に入って1カ月余りで早くも多くの話題を提供している。